香川県立保健医療大学

卒業生の今

卒業生の今
「誰からも愛され、信頼される」保健医療のプロフェッショナルを目指し、将来のビジョンをしっかり見据えて本学を巣立った先輩たち!
そんな先輩たちからのメッセージをご紹介します。
山崎 憲明
山崎 憲明 さん
看護師 [ 高松市保健センター ]
2008年度 保健医療学部 看護学科 卒業

職場でのやりがい―人生に寄り添い、未来を変える看護職

●香川県立保健医療大学紹介
1.志望動機―地元の大学
高校生の時に自分自身が入院したことや、祖父母の入院がきっかけで、看護師という仕事を目指そうと考えていました。そして、せっかく行くなら地元の大学だろうということで香川県立保健医療大学を志望しました。
2.印象に残る内容―先生・同期・先輩後輩の繋がりが強い、色んな事に挑戦できる環境
先生が身近で、質問や相談がしやすく、学生を応援してくださいます。私は大学3年生の夏休み、発展途上国の感染症予防や健康教育などの活動が知りたいと思い、AMDAという組織のスタディツアーでベトナムに行きました。その時には、現地の環境、受けておくべき予防接種、見るべきポイントまで、先生が沢山アドバイスをくださいました。
一般的な“大学”に比べると、学科や人数は少ないですが、その分同期や先輩後輩とのつながりが強い4年間でした。実習やテスト、国家試験のことを先輩に気軽に相談できたり、同期全員で卒業旅行に行ったりしました。また、クラブ活動参加もオープンな校風だったので、テニス・フットサル・少林寺拳法・バンド等々、あらゆることに挑戦しました。私は内向的な性格なので、普通の大学であれば、きっと挑戦しなかったであろうことが、この大学に来たことで沢山経験できました。

●職場紹介
1.仕事内容―赤ちゃんからお年寄りまで、健康づくりを応援する
・赤ちゃんが生まれた家庭に訪問し、育児が上手くいくようアドバイス。病気や障害を持つ子やその親のサポート。1歳半や3歳の子どもの健診で、病気・障がいが隠れていないか確認。
・肥満が原因で、心臓病など大きな病気のリスクが高い人に、病気になる前に生活習慣が改善できるようサポート。
・認知症等で困っている人が、上手く生活できるようにサポート。 等
2.職場でのやりがい―人生に寄り添い、未来を変える看護職
小さく生まれたため、成長を心配されていた赤ちゃんが、3歳児健診で成長しているのを見た時

牛田 真由美
牛田 真由美 さん
臨床検査技師 [ 厚仁病院 ]
2009年度 保健医療学部 臨床検査学科 卒業

自分が関わった患者様が妊娠されて、出産までされ母子ともに元気で退院されるとうれしいです。

私が香川県立保健医療大学を目指したのは、高校3年生の進路を決める時に臨床検査技師という職業があるということを知り、香川県内に資格が取れる大学があるということで受験しました。
1年時は、教養科目が多く通常の大学とあまり変わらない感じがしました。
2年時になると、徐々に専門科目が増え検査技師を目指しているという実感がわきました。自分の血液型等を調べたりできたので、特に免疫に興味を持つようになりました。
3年後期の香川県立中央病院での実習では、いろいろ学ばせていただきました。精子のカウントや体外受精を見学させてもらい、興味を持ち今の仕事をしようと思いました。
4年前期の卒業研究では、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病)について研究しました。女性の方は、何らかの甲状腺疾患を抱えている方が非常に多く、特に橋本病の方は一般の方に比べて流産する可能性が高くなるので、甲状腺ホルモンを測定し、しっかりと管理していくことが大切だなと実感しています。
大学では、先生と生徒の関係が密なのでわからないこともすぐに聞けて非常に助かりました。臨床検査技師の国家試験の時は特に気にかけてくれ、全員が合格することが出来ました。
入学時は臨床検査技師を目指していた私ですが、1年時に生殖補助医療にも関われるということを知り、少し興味を持っていました。病院実習でさらに興味を持ち、厚仁病院で働きたいと思い就職しました。
厚仁病院では、一般不妊治療から高度不妊治療まで行っています。私は主に、血中ホルモン検査、人工授精・体外受精で用いる精子調整を行っています。ホルモン検査は、タイミング療法から体外受精を行ううえで非常に重要になってきます。
精子調整は、精液に含まれている不純物を取り除いたり、元気に運動している精子を集めるために行います。病院実習で精子のカウントをさせてもらったので、特に問題なく行えるようになりました。臨床検査技師は検体の取り扱いなどの面で基礎があり、より培養士に適していると思います。
自分が関わった患者様が妊娠されて、出産までされ母子ともに元気で退院されるとうれしいです。しかし、長年治療されても妊娠に至らない患者様がいらっしゃいますので、そういう方を1人でも少なく出来たらなと考えています。最先端の機器を随時取り入れており、それを生かして1人でも多くの患者様の笑顔のために貢献できたらなと思っております。

十河 有里
十河 有里 さん
看護師 [ 香川県立中央病院 ]
2009年度 保健医療学部 看護学科 卒業

患者さんのいのちの重さを感じると共に、看護という仕事にやりがいを感じています。

〈大学の紹介〉
私は中学校の時の職場体験学習で、病院に行ったことをきっかけに看護師になりたいと思うようになりました。高校生の時に香川県立保健医療大学のことを知り、推薦入試を受けて入学しました。静かで落ち着いた雰囲気があり、良い環境のなかで学習できたと思います。特に大学の図書館が好きで、定期試験や国家試験の前には、よく図書館で勉強していたことを思い出します。病院実習は非常に緊張しましたが、患者さんを通して学ぶことが多く、学生同士の絆が深まり、とても良い経験として、今も心の中に残っています。

〈職場の紹介〉
私は香川県立中央病院で勤務しています。大学時代によく実習に行っていたということと、香川県の医療に貢献したいという思いで当院を選びました。運動器ユニットに所属しており、主に整形外科と形成外科の患者さんの看護をしています。第3次救急を担う当院では、高齢化に伴い、合併症のリスクがある重症患者さんが多く、患者さんのいのちの重さを感じると共に、看護という仕事にやりがいを感じています。毎日忙しく働いていますが、患者さんとその家族の笑顔や、退院・転院されていく患者さんの姿が私の心の支えになっています。看護師の仕事を通して、患者さんから学ばされることが多く、日々学ぶ姿勢を忘れずに仕事をしていきたいと思っています。看護師を目指している皆様、ぜひ香川県立中央病院でお待ちしています。

亀山 直城
亀山 直城 さん
臨床検査技師 [ 香川県立中央病院 ]
2010年度 保健医療学部 臨床検査学科 卒業

検査の終わりに患者さんから「ありがとう」と言われると何回も言われているのにやはり嬉しいものがあります。

私は就職して4年目を迎えています。私は昔から医療職に就きたいと思っていましたが、高校3年になるまで臨床検査技師になるなど思っていませんでした。進路を考えるうえでこんな職業があるんだな程度のものでした。この大学に行った理由も国公立で推薦がもらえそうで、近距離にあると高校選びのような感覚でした。しかし大学での授業は高校とは全く違うものでした。授業時間は長くなり、2年からは専門的な授業が多くなり、内容も膨大で難しいものでした。実習のレポートや定期試験の勉強にと四苦八苦したのを覚えています。病院実習では初めて現場の空気を目の当たりにしてとても緊張しました。4年の卒業研究ではうまく研究が進まず試行錯誤したり、国家試験対策で図書室に籠って勉強したりもしました。なんか大変なことばっかりと思うかもしれませんが、実習終わりに打ち上げに行ったり、休みにクラスメイトとキャンプに行ったりと楽しい時間もたくさんありました。
4年間の大学生活は、辛いこともあれば楽しいこともありましたが、多くの専門的な知識や同じ道を進む友人を得られました。習った全ての知識が役に立つとは言いませんが、多くのことが職に就いてから役に立っていますし、友人とはたまに遊んだり、意見を聞いたりと、素晴らしいものを大学生活で得たと思っています。
現在は生理検査室で心電図や神経伝導速度の検査をしながら、エコーの技術を習得しています。私が勤務している県立中央病院は規模が大きいので様々な疾患をもった患者さんが子供から高齢者までたくさん来ます。生理検査は患者さんに直に触れて検査することがほとんどなので、患者さんが不安にならないように、できる限り明るく触れ合うようにしています。検査の終わりに患者さんから「ありがとう」と言われると何回も言われているのにやはり嬉しいものがあります。検査も様々な種類があり、生理検査は今まであまり触れてこなかった分野なので新しい知識や技術の習得はとても大変ですが、理解できるようになると嬉しく、頑張ろうという気持ちになります。
検査は患者さんの病気を診断するうえでとても重要なものであり、その一端を担っているという意識を常に忘れないようにこれからも頑張っていきたいです。

家田 麻純
家田 麻純 さん
看護師 [ 高松赤十字病院(本館9階 看護室) ]
2012年度 保健医療学部 看護学科 卒業

患者さんからの「ありがとう」という言葉にも支えられていると実感しています。

志望動機、授業、実習、学生生活などに触れた内容
私はオープンキャンパスに参加し、施設設備や立地状況など学習に集中できる環境が整っていることや、実習やボランティア活動などを通して地域の方々の保健医療の向上にも関われると感じ、香川県立保健医療大学を志望しました。授業や実習などは決して容易いものではなかったですが、熱心にご指導してくださる先生方や実習先の指導者の方々、学祭やサークル活動など、楽しむときは精一杯に楽しみ、同じ目標に向かって切磋琢磨しあえる仲間がいたから乗り越えられたと思います。

職場紹介 仕事内容、職場でのやりがいなど
現在は、主に内分泌や消化器疾患の患者さんが入院される病棟で勤務しています。糖尿病などの生活習慣が密接に関わる患者さんや、がん治療・ターミナル期の患者さんとご家族と関わることも多く、それぞれのニーズに合わせた看護を行う上で悩んだりすることもありますが、新人の頃から病棟スタッフの皆さんが丁寧に優しく見守りながら指導してくださり、やりがいを感じながら仕事をすることができています。また、患者さんからの「ありがとう」という言葉にも支えられていると実感しています。

鈴木 翔太
鈴木 翔太 さん
臨床検査技師 [ 胎児生命科学センター ]
2010年度 保健医療学部 臨床検査学科 卒業 大学院 保健医療学専攻 臨床検査学分野 卒業

これから生まれてくる生命を左右し得る出生前検査は、倫理的に難しい問題も多く責任の重い検査ですが、その分やりがいを感じます。

大学4年間の学習を通じて分子生物学、遺伝子検査学に関心を持ち、より専門性を高めたいと考えた私は大学院進学を希望しました。大学院では突き詰めた研究ばかりするものだと進学前は考えていましたが、実際はそうではなく、保健医療について広く考えられる時間だったように思います。大学院での講義は発表や討論が主体で、看護学分野の方と一緒に受ける講義も多く、現場で働いている検査技師の先輩方や看護師、助産師、保健師の方々から様々な話を聞かせてもらいました。興味深い話ばかりで、異なる視点からの意見は新鮮で刺激にもなりました。自身でも専門分野以外のことについて調べてまとめることで、幅広い知識と視野が得られたと感じています。
また、学内での学習に加えて、研究研修という形で香川小児病院(現:四国こどもとおとなの医療センター)にも2年間通わせていただきました。そこでの研究を通じて身に付いた染色体検査、遺伝子検査の技術や研究ノウハウなどの専門知識は、私にとって大きな財産となりました。
卒業後は、名古屋にある胎児生命科学センターという検査会社に就職し、現在も勤務しています。当社は羊水検査などの出生前検査を専門に行っており、大学院での経験を活かして染色体検査や遺伝子検査を主な業務としています。これから生まれてくる生命を左右し得る出生前検査は、倫理的に難しい問題も多く責任の重い検査ですが、その分やりがいを感じます。臨床検査のその先にある医療を意識して、日々業務に取り組んでいます。

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